なぜ未経験な新しいチャレンジが億劫なのか?
6年ほど人材会社(販売系)に勤めてきて、様々な求職者と接してきました。
実際、職務経歴との適正が合っていないなと感じる人は多いです。
コミュニケーション能力に自信はないけど、人と接する仕事がしたい!興味がある!
と思っているひと向けです。
未経験の仕事にチャレンジするときのアドバンテージになること
未経験でも意外とすんなり仕事が出来てしまうひとがいます。
それはやっぱりコミュニケーション能力が高いひとたちです。
逆に、経歴上の経験値は申し分ないのに、まったく出来ないひともいます。
なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
【未経験者歓迎!】【初心者OK!】
という募集要項がならぶ案件には本当にまったくの未経験者が応募してきます。
それ自体は全然良いのですが、経験があるにもかかわらずミスマッチが起きることが多々あります。
まずはどんな特徴があるかというと、大体こんな感じ。
未経験でも仕事を紹介できるひとの特徴
経験者でも仕事が続かないひとの特徴
・弱みを隠そうとする
・指摘を受ける回数が減り修正能力がつかない
・劣等感に触れると殻に閉じこもる
・本音を言わないので言語能力が身につかない
・指摘する方がおかしい。という理屈
・修正能力の低さ
・謙虚と自虐をはき違えている
・一方的(自分の感情がすべて)
・受動的
今までの経験上、コミュニケーション能力は低いが仕事だけはすこぶる出来る!
みたいな人はほとんどいません。*職種によるとは思いますが。
人と接するサービス業のお仕事の場合、ここはもう必須という感じです。
それでも人と接する仕事がしたい場合
ただ、コミュニケーション能力が高いひとがすごいひとなのか?
と問われればいたって普通のスキルを持ち合わせたひとの場合がほとんどです。
修正能力の高さがカギ
未経験の場合、修正能力が低いとレクチャーを受ける側だけでなく、教える方も大変です。
特にサービス業は人材が足りず、店頭で実践しながら学ぶというスタイルが多く1~2回間違えたくらいでは問題ありません。
しかし、3回目くらいからは周りがまた間違えるのでは?という目で見てきます。
そのプレッシャーでまた間違えるという負のループにはまりやすいからです。
能動的な思考(芸)は身を助すく
自分から動く、または動こうとする意識は未経験の場合かなり大切になってきます。
特に食品系や雑貨などの単価が低い商材の販売業は、ちまちま売っても売上げに繋がらないのでテキパキしたひとが有難いのです。
ある程度の社会経験がある場合、今までの経歴が実践として身についていなければ採用をする側からみると、なぜこの仕事を選んだのか??謎でしかありません。
今の世の中は深刻な人手不足です。
昔のような競争も一部の職種を除けばさほど激しくありません。
だからこそ、少し頑張れば未経験でも人と接する仕事はウエルカムな状態で待っています。
やりたいことと自分の適正能力が矛盾する場合
コミュニケーションをとることが苦手なら極力そこを避けられる職業につけばいいだけですよね。
問題は、やりたい仕事がコミュニケーションも必要になってくる場合です。
出来ない事(と自分で思い込んでいること)
私は18歳で社会に出ました。洋服の販売員の仕事です。
お客さんの顔も見れず、メーカーさんに話しかけられては赤面し、まったく適正がありませんでした。
毎日本当にドギマギしながら鬱々と仕事をしていました。
そして、限界を迎え、会社に部署を変えてもらい数十年が経ち、訳あってまた店頭に立つことになりました。
ブランクがあったので見よう見まねで接客していると、当時の店長(男性)にこう言われたのです。
〇〇さん、販売向いてるよ。お客さんあなたに全然警戒心持ってない。
普通にお客さんとしゃべってるけど自分たちには(男性だから)それが難しいよ。
みたいなことを言われました。
その時は、いやいやいやいや全然楽しくないし、たまたまだし、さほど売れてもないし。と。
今なら分かるのですが、私が出来ないと思っていたことは、「売り上げを作る」ことであって接客自体は出来るということでした。
その後、転職してキッチン道具専門店の店長を5年ほどしました。
コミュニケーション能力って生まれつきの性格や性質のような気がしますが、パーツごとに分解すればきっと誰でもそれなら出来る!という部分があるはずなのです。
そしてそこをしっかり磨いていくと、他の分野にも応用が効きはじめるのです。
出来る事(と思い込んでいること)
比較的簡単に出来る、と思っていることって当たり前すぎて興味がそこまでわかないですよね。
でも、本当は適正があるのであればそこを磨けば1番効率が良いはずです。
小説家の森博嗣が、文章を書くことなんて好きでも何でもないとエッセイで書いています。
面白いと思ったことは一度もないと…。
ただ、稼げるのでそのお金で大好きな趣味の工作をやっているという傍から見るととても羨ましい働き方ですよね。
そして、締め切りは必ず守ることでも有名です。
得意な仕事ってともすれば惰性的に済ませてしまいそうですが、この前倒しの徹底ぶりをみると不得意なことも得意の中には必ずあって(ゲラ読みが苦手のようです)興味深いです。
好きで適正のある仕事でもストレスはある
ひとりで黙々と出来る仕事は、スキルが問われるものも多く、働き方がいくら魅力的でも適正がないと続きません。
また、スキルの問われる仕事は勉強をし続けなければスキルが使い物にならなくなっていきます。
そして、接客業はというと多くの場合は感情労働で、適正があるひとでも業務後はどっと疲れが出て回復するのに時間がかかる場合があります。
転職は今の仕事と何をトレードオフするのか?の選択である
未経験の仕事へ飛び込むときにネックになるのがスキル不足です。
しかしそれ以上に、ネックになり得るのが面白いと思えない、嫌だなと思う要素に耐えられるか?だと思います。
例えば事務職と販売職は真逆の業種ですよね。
事務職でずっときたひとは販売業に憧れ、販売職でずっときたひとは事務職の仕事がしてみたいと思うものです。
それは、嫌だなと思う要素がお互いに逆だからともいえます。所謂、ないものねだり状態です。
まとめ
未経験でも人と接する仕事がしたいと思ったら、ぜひ参考にしてみてください。
現場からは以上でした。
・人と接する仕事自体はたくさんあり、ウエルカム状態である
・未経験の場合はスキル以上に修正能力がカギ
・能動的に自分から動こう
・その経歴は異業種に飛び込んでも大切なスキル
・何とならトレードオフ出来るか?考えてみること
お読みくださりありがとうございました!
・弱みを隠さない(出来ないと言える)
・修正能力の高さ
・言葉を額面通りに受け取らない
・立場や状況で答えが違うことを理解している
・謙虚ではあるが、意見は言う
・一方的ではない
・能動的