もくじ
動きたくない理由は情報の少なさが原因
動きたくない。何もしたくない。
それが意識出来ている時点で、心の奥底ではもっとさくっと動けるようになりたい。
という心理が働いているのではないでしょうか?
だって「動きたくない」と「動かない」の間には距離が少しありますよね。
「動かない」と決めている人は「動きたくない」という表現はしないはずです。
行動心理学というと、行動経済学の方を思い浮かべる方も多いかもしれません。
ここでは日常生活において、後々やっておいた方が気分が良いとわかっていても、腰が重く動けないことを中心にどうしたら行動に移せるか?
学問的な観点と身近な例をまとめてみました。
行動心理学とはどのような学問か
身近にある行動心理学に影響されているものとは
行動心理を活かしたマーケティング商法に「行動経済学」というものがあります。
私たちは日々、何かしらのマーケティング戦略によって行動心理を突かれています。
アイドル、YouTuber、小説、映画、音楽など、エンターテインメントにおいてマーケティングと無縁のものはありません。
人から好感を持ってもらいたい為に心理学の力を借りることは、個人レベルでもやっていることではないでしょうか?
企業、個人ともにマーケティング能力、またはブランディング能力というのは今や日常生活と密接につながっています。
そのマーケティングに成功した代表的な個人たちがインフルエンサーと呼ばれる方たちなのです。
誰もが知っている有名な行動心理の法則3選
「カクテルパーティー効果」
「松竹梅の法則」
「パーキンソンの法則」
カクテルパーティーのように、たくさんの人がそれぞれに雑談しているなかでも、自分が興味のある人の会話、自分の名前などは、自然と聞き取ることができる。
日本のマーケティング業界で使われている用語である。松・竹・梅の三種類のグレードの商品が用意されていた場合、消費者は真ん中の竹を選ぶとされる法則。
第1法則仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
出典元:Wikipedia
第2法則支出の額は、収入の額に達するまで膨張する
このような法則性をもった人間の行動心理を、様々な観点から研究しているのが心理学の興味深いところです。
こんな法則当てはまらないよ!
そんな心理さえも反発心や嫌悪感といった心理がどこからくるのか説明がついてしまうのです。
納得するかは別ですが。
無意識にやってしまうことにまで行動心理で説明がつく時代
昔は、わざとやった訳じゃないことや言い間違いなどにもっと寛容だった記憶があります。
今は、意識していないことこそ罪深いという風潮にだんだんなっていますよね。
これは行動心理において、一般的に知られる事例などが多くなってきていることも無関係ではない気がします。
酔っていたから、知らなかったから、勘違いしたから。
これら人間の起こす間違い行動においては、すべて深層心理の中では意味や理由がある。
という考え方が一般的になってきました。
潜在意識など自分が知らない自分を知りたいといった心理は、行動心理という目に見える形で心の状態を顕在化させることが出来るという前提になっています。
動きたくない行動心理とは
旅行など楽しみなはずのことが億劫になる心理
具体的か抽象的かの問題。
旅行が近づけば前準備が必要です。
新幹線や飛行機のチケットを取る、パッキングする、旅行に必要なものの購入、時間管理。
具体的にしなければいけないことが次々発生します。
旅行を思いついた時には、旅先での日々だけを考えていますから楽しみだけです。
ようするに、具体的に何かをしなければいけないことが思考に入ってくると、面倒くさいが勝つという訳です。
旅行、友人や恋人とのランチ、デートなど予定が近づくにつれ億劫になってくるのも普通の事です。
しかし、どんなに面倒に感じても現地についてしまえばやっぱり楽しかったりするのです。
仕事が忙しすぎて余裕がない心理
仕事が繁忙期の時期は誰でも心に余裕がなくなりがちです。
忙しくない時期もあるはずですが、それが永遠に続くかのような錯覚をおこしてしまいます。
普段は穏やかで優しい人でも、仕事や一定の環境下では攻撃的になったり視野が狭くなる人がいますよね。
それは忙しい時や余裕がない時は、頭の中の情報処理能力が落ち脳内の許容量が減ることが原因です。
その中に情報が入ってくることによってさらに容量が足りなくなり、許容範囲を奪います。
そして、攻撃的になったり感情的になったりするのです。
余裕がすぐなくなる人はメタ認知力を鍛えよう
忙しくて余裕がなくなっている時に、今自分は余裕がないと意識が出来ていますか?
さらにこうなると負のパターンに入りやすくなるとか、自分のこの先の行動が見通せますか?
そして、忙しい時ほどきちんと食事をとろう、ゆっくりお風呂に入ろう、同僚に手伝ってもらおう、などといった思考が出てくるか。
余裕がない時こそいつもと違う行動をおこそう!という発想があるかがポイント。
まったく考えつかないという場合、メタ認知能力が弱い、もしくは少ない可能性があります。
自分自身を俯瞰で見る能力は意識次第で変えることもできますし、意識することで 動きたくないという腰の重さから解放されることへと繋がっていきます。
休日に一歩も動きたくなくなる心理
仕事でほとんどのエネルギーを消費してしまう。
仕事以外で動きたくない、しゃべりたくない、誰とも会いたくない。
社会人生活を送っている方なら誰もが1度は経験済みかもしれません。
心と体は繋がっています。
仕事がうまくいっていなかったり忙しくて疲れていたりすると、それ以外の時間にも影響が出てきます。
稀に仕事とプライベートがきっちり分かれていて割り切っている人もいますが、大抵はどちらかが上手くいかなくなればどちらかに良くも悪くも影響をうけるものですよね。
動きたくないのは体力的なことの場合
- 仕事が忙しすぎ、もしくはまったく適正がない仕事をしている。
- 長時間労働、または重労働すぎる
- 座りっぱなし、立ちっぱなしの仕事
- 暑すぎる、または寒すぎる職場環境で体調管理が難しい
動きたくないのは思考的なことの場合
- サービス業で人と接することが多く、休みの日は動きたくない
- 複雑で微調整が必須な業務をしている
- 自分に裁量権がなく、見通しがききにくい業務や部署にいる
- 単調すぎる仕事で工夫がしにくい
思考も体力も両方疲れていて動けなくなっているのであれば、転職を考えても良いかもしれません。
動きたくないと思う気持ちがただの気分的なものなのか、根本的な改善が必要なのか?
仕事の内容と、プライベートでの気分転換の仕方と複合的に考えての判断が必要かと思います。
好奇心が少ない?と感じる人の行動心理
疑問を持たない(持てない)
私は20代前半頃に、まったく好奇心というものがなくなってしまった時期がありました。
仕事でストレスが重なり自分では解決の術がないように思い、心を閉ざすことが唯一の自分を守る方法だったのだと、今にしてみれば思います。
この好奇心がほとんどない、という自覚がある人は案外多いのではないでしょうか?
生まれつき好奇心がないというのは考えにくく、恐らく幼少期の出来事や思考パターンが関係していると思います。
そんな方でも意外と大多数の人の興味があることに興味がわかないだけだったりします。
ほんの少しの疑問の種でも大事にしてみてください。
その疑問を解消させてやるという行為は立派な知的好奇心です。
そこから大切にしていきたいですよね。
ワクワクするが理解できない心理
よくワクワクするかしないかで選べみたいな思考法があります。
具体的にはどういうこと?
と思う方もいるかと思います。
端的に言えば、高揚感や期待感があり、未来が楽しみで落ちつかないといったことです。
昔は恐怖や心配で胸が騒ぐ、という意味にも使われていました。
まさにこっちの心理の方が個人的には良くわかります。
心を揺さぶられるのが昔から大嫌い、緊張や予期せぬ事態なってもてのほか。
でも、ワクワクという言葉が高揚感と恐怖感と近い感情がゆえにどっちの意味でも使われていたと知って納得しました。
私は、緊張や心配ごとは恐怖、と捉えていたんですよね。
同じ状況でも興奮、刺激と捉えるひとは緊張感はワクワクすると感じているということですね。
行動力があるとはどういう状態か
思い立ったが吉日の精神
そうだ京都行こう。
と思ったら京都行の新幹線に乗っている人とでも言いましょうか。
やってみよう、行ってみようと思ったことは、すぐに体が動く人というイメージです。
百聞は一見に如かずの精神
人から聞いたことを実際に自分の目で確かめる。
面白いと聞いたものや素晴らしいと評判の作品を、自分でも確かめてみる。
というのは誰でもあると思います
そのフットワークが驚くほど軽い人っていますよね。
案ずるより産むが易しの精神
行動する前にあれこれ悩んだり、心配していたことも案外やってみたらあっさり出来た。
みたいなことって本当にたくさんあると思います。
というか、大抵のことは、案ずるより産むが易しだと思います。
好奇心旺盛で素直
心が開いている状態
心を開いている状態とは、自分の好奇心に対して抗わない心を持っているということ。
こんなことしたらダサイと思われないかな?幼稚かなみたいな…。
そんな他社目線がなく素直に良いと感じた自分の感受性に素直に従うということです。
他人に対する見栄や虚栄心より自分の直観や好奇心を信じる傾向にあるひと。
行動することへのハードルが恐ろしく低い
面白そう→ネットで調べてみよう→なんか大変そうだな→お金かかるのか→友達さそってみよう→予定が中々合わないな→今度にしよう
面白そう→やる→もっと別のやり方あるか調べよう→大変だけど面白い経験出来たな→友達に話す→友達が一緒に行くという→一緒にやる
上記のような話は、常に可視化が出来る訳ではないので実際にはもっと気づきにくい話です。
ダルビッシュ有投手のこんな興味深い考え方があります。
野球選手のダルビッシュ有投手は何のトレーニングもせず、努力もしないで大した野球選手になれず40歳でホームレスになる。
そこに神様が現れて20歳に戻してやるがチャンスはたった1回だと言われます。
それで20年前に戻してもらって生きている。という設定で野球をしている。
そんな話でした。
その設定をした後のダルビッシュ有投手はトレーニング方や食事など様々な工夫や努力をして今に至ります。
これはどんな人生を歩んでいる人にも応用が効く面白い考え方だと思います。
行動を起こす時にネックになるのが、自分に都合の良い何とかなるさ思考。
なんとかならないと確実にわかっていたら、絶対に行動にうつすのが人間というものなのです。
意識低い系でも出来る行動とは
疑問を持つことが好奇心の第一歩
日々の中で、まてよ?本当か?そうだっけ?みたいな疑問ってどうしていますか?
スルーしますか?
別に大したことじゃなくても全然良くて、私はとりあえず調べてみます。
疑問がわく、というのは好奇心の大事な芽だと思うからです。
そしてなぜ疑問に思うかという心理を自分なりに深堀していけば、興味の小さな芽から花が咲くこともあるはずだからです。
自分の人生を生きる
子供の頃からTVで見ていた有名人の方たちが亡くなるニュースが増えてきました。
自分の親世代がもうすぐ寿命に近づいてきているので、当たり前のことですよね。
それが行動力となんの関係があるかと言えば、終わりを意識するということです。
あと何回、この経験が出来るか、良いことも悪いことも含めてそう考えてみてください。
行動しないという選択肢は優先順位の結構下の方にいくのではないでしょうか。
今日出来たことカウントした?
何かを習慣化させるためにする工夫は、どれも地道で地味なことの繰り返しです。
たとえば、お風呂に入る。
出来て当たり前のことだと思うでしょうが、心の病気にると出来なくなることの代表です。
まずは日常生活を支障なく送れているのであれば、行動力をつけることは必ず出来ると思います。
今から、就寝するまでに出来たこと、全部リスト化してみてください。
こんなにも色々なことをしていたのかと思うはずです。
おわりに
いかがだったでしょうか?
行動心理学とはなぜそのような行動をとるのか(または行動しないのか)を様々な側面から研究しています。
そして今日の現代社会でもしっかり応用しています。
躊躇している理由が分かれば行動する理由が出来きますよね。行動してしまえば案外簡単なことが分かります。
そして良い習慣となり、さらに行動することが楽しくなっていけば嬉しいですよね。
人間の行動やしぐさ、パターンから感情を読み取る研究
行動主義心理学を提唱したアメリカの心理学者、ジョンワトソンが創始者
心理学という目に見えない心を扱う学問に対し、目に見える(行動心理)心理学として科学性を持つことを重要視し、現代社会に多大な影響を与えた心理学のひとつ