もくじ
日記を書くことは主体的な行動
みなさんは日記についてどんなイメージを持っていますか?
日記はつけるタイプの人ですか?
そして、日々の記録をつけることには何の意味があるのか疑問に思うことはありませんか?
そんな方にぜひ、参考にしてもらえれば嬉しいです。
効果的な日記のつけ方と言っても人生と同じで十人十色です。
正解やルールはないので、自分に合った方法を見つける為のヒントになればと思います!
日記をつけるメリットとその効果
日記をつけているがイマイチ効果がわからない。
その場合は、日記をつけることで自分がどんな効果を得たいのか?考え直してみる良い機会かもしれません。
記憶を書きだすことで客観視できる
大まかに言えば、書き出すことで自分の内面を客観視出来るという効果があります。
これは、悩みや問題を単純化させることが目的です。
自分の内面をいったん外から眺めるという行為が日記なのです。
認知の歪みを防ぐ(事実と感情の違いが意識できる)
認知の歪みとは「物事の捉え方に歪みがある」ということです。
人によって受け取り方や感じ方が違いますが「歪み」とあるように、事象や事実からかけはなれた思考に至ること一般的にさします。
また、日記を書くというのは主体的な行動です。
主体的に事実と感情を分ける行為は、気づきも多く結果的にストレスを軽減することが出来ます。
感情を書き写すことに慣れておくと自分を客観視しやすくなる
病気になるまで精神が病んでしまっていることに気がつかない人がたまにいます。
心の不安を無視することで、体が先に悲鳴をあげてしまうようです。
事象や事実はそのままで、物事の解釈の仕方を建設的にしていくことに日記は使えます。
体が悲鳴を上げる前に心の内情を外に出してやるのです。
日記のおすすめの書き方
自分の性格にあった日記のつけ方は、やってみないと自分でもわからないものです。
これなら出来そう、というものから始めてみてはいかがでしょうか。
日々の記録としての日記
日々を記録しておくというのは1番シンプルな日記のつけ方です。
たとえば食べたもの、体重、行った場所、読んだ本や観た映画など様々なことが毎日あるはずです。
文章にするのが億劫な人は箇条書きで、〇月〇日 場所、劇場名、映画名など。
手帳に書き留めておくのも立派な日々の記録です。
意識して記録することで身の回りの小さな出来事にも気がつけるという要素があります。
自己成長としての日記(未来日記)
やるべきこと終わらせておきたいことなど、過去系であらかじめ最初に書いておくのが特徴です。
ようするに未達成のことを達成したとう体で先に書いておくことです。
今日やるべきことがあった場合、朝のうちに今日は〇〇をした。〇〇だった。
これは、先延ばしをしたりしにくくなるという心理をうまく使った日記といえます。
去年の同じ時期に出来なかった事や出来ないと思い込んでいたこと。
また嫌な事やストレスに感じていたことなど、今日はどうですか?
朝、億劫なことがあっても今日が終わってしまえば大したことではない場合がほとんど。
明日の自分が何とかしてくれる、という自己肯定感はとても大切です。
他人とではなく昨日の自分、以前の自分と比較が出来るというわけです。
とにかく頭の中を取り出す感情日記
箇条書きでもなんでもフォーマットを決めずにとにかく書く。
これは、頭の中の感情を吐き出すことが目的です。
ただし、感情をおもむくままに書くので、同居者がいる場合読まれてしまうと困る。
という方もいるかもしれません。
その場合は、鍵付き日記やアプリにするなどの工夫が必要です。
また、ある程度落ち着いたら破棄をすることで嫌な気持ちも捨ててしまった気分になります。
ここでもいったん外へ出す、ということが大事になってきます。
フォーマット通りにつける日記
1行日記
今日のハイライト(印象に残ったこと)を1行だけ書く
【記入例】
5月26日(金) 髪を短く切った
5月27日(土) 図書館で借りた本が面白かったので本屋で購入した。
3行日記
良い点、悪い点、目標の3点を書く
【記入例】
5月28日(日)
今日書こうと思っていたブログの記事が予定よりたくさん書けた。
ジャンクフードをつい食べてしまった…
明日は早く起きてひと駅歩いて会社へ行こう!
感謝日記
どんな些細なことでもその日、感謝したことをすべて書き出す
文末に「ありがとう」や「感謝します」をつける
【記入例】
5月23日(火)
体調が良くとても嬉しい!ありがとう
快晴で雲ひとつない1日で気持ちが良かった!ありがとう
今日やるべき仕事が片付いた!やったー★ ありがとう
お昼に食べたランチが思いのほか美味しかった♪ ありがとう
このように、難しいことは考えずにフォーマット通りにテーマがあらかじめ決まっている事を書いていきます。
その方が短い時間で書くことができ、簡潔にまとまるので人によってはどんなことを書くか、あらかじめ決まっていた方が続けやすいという場合もあります。
実際、感謝日記は実際半年以上つけていますが、何も感謝できない日などないということがわかりとても気に入っています。
日記が続かない理由
日記や手帳を新しく買っても続かない人は、日記に対する期待値が高い傾向にあります。
では、続けられる人と何が違うのでしょうか。
日記が続かない人の思考
- 変化がゆるやかで目に見えにくいから
- 字を書くことや文章を書くことが好きじゃない
- 毎日つづけないと意味がないと思っている
日記を書く行為というのは、他人から見てすぐにわかる変化がある訳ではありません。
内面的な部分での変化の方が大きく継続することでゆるやかに感じてくるものです。
まずはそこに気づけるかどうかの問題にもなってきます。
小さな変化にきづけてはじめて大きな変化に出会えるのではないでしょうか?
字を書いたりすること自体が好きではないという人は、タブレットやパソコンで記録日記からはじめてみても良いでしょう。
心が動いた時にだけでもつけてみると、気づきがあるはずです。
言語化することの大切さを知らない
現代社会はインプット情報が多く、主体的な行動が起こしにくい環境と言えます。
自分の考えや感情を言語化出来なければ、受け手側だけの思考に偏りやすくなります。
その結果、いつまでもお客のような立場でいるので不満を抱きやすくなっていくのです。
話のうまい人が自分の代わりに言語化してくれたとばかりに代弁者とし、精神的に依存しやすくなっていくのです。
価値観が変わりやすく先の見通しがつきにくい現代だからこそ、自分の経験から出た何かに頼って生きていくには、日々の生活の中からヒントを得るしかないのではないでしょうか?
勉強や趣味を兼ねた日記
日記だけではものたりないなら趣味や勉強も兼ねてみよう
- 英語日記
- 俳句日記
- 読書日記
- 人の日記を読む
英語で日記をつける
書店にはこの英語で日記を書くというテーマの本がたくさん並んでいます。
簡単なフレーズ集や使える単語などネットでも探せますしアプリも豊富にあります。
英語を勉強中の方や興味ある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
最初から英語で書くよりも、日本語で書いたものを翻訳アプリなどを使って変換していく方が続けやすいという意見が多いです。
俳句で日記をつける
俳句でその日の出来事をつけるのも素敵ですよね。
自分で俳句を考えなくても、有名な一句を書き添えたりすると一気に風情が出ます。
また現代の俳人の方や趣味で俳句をしていらっしゃる方もたくさんいらっしゃいますので
参考にしてみてはいかがでしょうか。
「俳句歳時記」も様々な出版社から発売されていますので、季語を参考にしながら日記をつけるのも楽しそうです。
余談ですが、俳句って海外でもHAIKUとして人気なんですよね。
英語の場合は3行でまとめる、という以外は自由なのだそうで、興味深いです。
読書日記をつける
読書日記は作者や題名、ポイントだけでも記録として残しておくと、後で振り返った時に思い出せるという利点があります。
今年はどんな本を何冊読んだか、1年を振り返った時の良い材料となります。
大型書店に行くと、読書日記用のノートがあります。
タイトルや作家名など書き込めるようになっていますので、利用してみてはいかがでしょうか。
人の日記を読む
人の日記とは別に誰かの日記を盗み見するということではありません。
古典文学日記やエッセイ要素が含まれた、書籍化された日記のことです。
読者の目をある程度は意識したものですから、発想や着眼点が面白いです。
なにしろ自分の日記の読者は自分です。
後で日記やメモを読み返した時に、結構いいこと言うじゃないか自分!みたいなのって意外と励まされます。
イラスト&写真日記
エッセイのような日記にしてみよう
- 日記用に日々の写真を撮る
- 日記にイラストを添える
スマホの中に誰でも写真画像があると思いますが、その写真はなぜ撮ったのでしょうか。
何気なく撮った1枚を、その時の気分や気持ちを文字にして添えて日付を書けば、そのまま日記が完成します。
イラストを挿絵のように描いてエッセイ風にしてみるのも楽しいですよね。
日々の生活を客観的に見れば、そこから新しい視点が生まれることもあります。
紙の日記のハードルがどうしても高いと感じる場合
日記アプリで書いてみる
シンプルなものや凝ったものまでたくさん出ていますが、当然スマホの容量を使います。
あまり気にならない方や家族とシェアしたい、SNS感覚で日記を書きたい方は日記アプリを使ってみてはいかがでしょうか?
日記アプリの種類はかなりたくさんありますので、自分の好みや目的がはっきりしていればとても便利なツールになると思います。
下記にアプリを使うメリット、デメリットをまとめておきます。
- 場所や時間にとらわれないで書ける
- 見返したい時に簡単に検索ができる
- 写真や動画が簡単に差し込める
- タブレットで管理すれば紙の日記帳に近い感覚で書ける
- 家族でシェアでき、子供の育児日記やコミュニケーションツールとして使える
- 種類が多すぎて本当に自分にあったアプリに出会うのが難しい
- スマホの容量を使い、場合によってはお金がかかる
- 機種変更をする際にデータで残せないアプリもある
- アプリのサービスが改悪したり終了したりする可能性がある
おわりに
いかがだったでしょうか、今回は効果的な日記の書き方をまとめてみました。
自分に合った日記の書き方は組み合わせで色々アレンジできます。
そして自由にいつからでも始められます。
日付に文章が添えられていればそれは立派な日記です。
構えず、気ままに日記をつけていたら習慣になっていた。
日記をそんな新しい習慣のひとつに取り入れてみてはいかがでしょうか。