もくじ
読書がもたらす効果とは?大人こそ読書しよう!
読書が人生の役に立つことは知っていても、中々習慣化するのは難しいですよね。
食べ過ぎなければ痩せるとわかっていても食べてしまう。
運動が健康に良いとわかっていてもつい階段をさけてしまう。
そんなマインドセットを少し変えるだけで読書が習慣化しやすくなるヒントをお届けします。
経験値と理解力が増えた大人だからこそ本を読む価値がある
子供の頃には理解が難しかった「星の王子さま」や多くの寓話の数々。
大人になった今、子供の頃に読んだ印象とは違うのではないでしょうか。
これは、経験値という点が理解力という線になったなったことで、起きる現象です。
そして読書を楽しむ醍醐味でもあります。
自分ひとりだけの経験値でこの先生きていけるか?
他人との関わりが苦手な人でも、読書だけはしていたりまします。
それは自分だけの経験を、本の世界では繋がれることで他人を理解したいから。
そつなく人と関われても、本音の部分で分かち合えるのは近しい人ほど難しかったりしますよね。
自分の人生だけでは得られない経験を読書ですること。
これはかなり効率が良い方法ではないでしょうか。
語彙が増えることで助けられるのは自分自身
自分から湧き出るものとは、端的に言えば納得感です。
自分を自分で納得させられるか。
曖昧なすぐには答えの出せないものも含めてそれも自分だという納得感。
それには読書から得られる語彙が必要となってきます。
たくさんの考え方に触れることで次第に視野が広がっていき、思考回路が増えていきます。
この思考回路が増えると行き詰ったりしにくくなります。
自分の頭の中に良いアイデアが見つからなくても安直な答えに飛びつかず、落ち着いて対処ができるようになってきます。
読書が最高のストレス解消法なワケ
マインドフルネスの代わりに読書をしよう
近年、マインドフルネスは、現代人が身につけるべきスキルのような風潮になっています。
読書は、呼吸を数えたりしなくてもマインドフルネス状態になることがあります。
物語に入り込むと、現実の問題から離れることができ、離れたことで視点がずれます。
そして、自分の視野が狭くなっていたことに気が付けるという効能があるのです。
悩み事のほとんどはお金や健康問題、人間関係に集約されています。
その解決策として悩みそのものがテーマになっている本を読むのも手ではあります。
しかし問題に直視しすぎると視野が狭くなるので、一旦視点をずらすことも大切です。
小説やファンタジーは気をそらすことが容易なため、視点ずらしにめおすすめです。
嫌なことから逃げるならお酒やタバコより読書が最適
嫌な事があった時にその事を考え続けると、些細なことでもイライラしたりしますよね。
自分がそのあと受け続けるストレスを考えれば百害あって一利なしです。
読書は文字を読むことに集中することで、気分が変わり(視点が)ます。
そのため、別の思考経路から嫌な事へのアプローチが出来る効果があるのです。
お酒やタバコで現実逃避をするのであれば、体に害のない読書はやっぱりおすすめです。
平凡な毎日に文章が彩(いろどり)をくれる
好きな本の登場人物のセリフや素敵な描写は、毎日の生活の中で彩を与えてくれます。
いつもの街並みや風景を本の中に見つけることができ、客観的な視点が生まれます。
したがって、つまらない日常が特別な世界のような感覚になることがあるのです。
読書を好きになるぞ!ではなく単純にスマホでネットニュースを見るくらいなら本にしてみるか。
くらいのゆるさでOKです。
読書への変な期待を持たず、手に取る方が習慣になりやすいです。
だってYouTubeやインスタなんてあっという間に小一時間くらい見てますよね?
習慣化させようと努力なんてこれっぽっちもしていないのに。。
無駄な時間を過ごした感覚がほぼない
電車の中でスマホを見ていない人を探すのは本当に難しいですよね。
SNSは有益な情報もありますが、価値観が違う人たち同士の小競り合いはもうお腹いっぱいです。
ネガティブな芸能人の話題や煽りニュースといった類は見る人が一定数いる以上は今後もなくならないでしょう。
そして、自分の生活とはいっさい関係のないニュースに時間を割いてしまった時のなんとも言えない感覚。
これらは見せられている、という受動的な感情から無駄な時間を過ごした感覚が生まれるのだと思います。
読書はたとえつまらない小説を見たとしても、つまらないという事がわかった。
というある種の能動的な感情が生まれやすいのだと言えます。
読書を習慣化させるコツとは
スマホを触っている時間の半分を本にしてみる
これは特に説明がいりませんね。
スマホから得ている情報を今の半分にしてみる。
私はスマホのSNSの制限時間を2時間に設定しています。
iPhoneであれば、設定→スクリーンタイム→APP使用時間の制限で可能です。
いきなり短い時間に設定せず、少しずつ減らしていくのが良いと思います。
あとはスマホ時間を減らした時間を、本にしてみるだけです。
スマホで本も読めますが、それだとついSNSを見てしまいます。
紙の本やキンドルといった別の端末に変えて読むことをおすすめします。
就寝前に読むことで寝落ちが可能
活字をみると眠気がおそってくるのは理由があります。
活字を追うことで脳が疲れ、眠気を引き起こす物質が脳内に出てきます。
そして疲れた脳をリラックスさせようと眠気を誘うのです。
自分の知識レベルに合わないような難しい内容の本は誰でも眠くなるはずですよね。
しかし、就寝前に寝落ちしたところで困ることはひとつもありません。
あわよくば本が読めるというものです。
ただし、推理小説は先が気になり朝まで徹夜で読んでしまうことがあり、避けた方が良いでしょう。
目次をしっかり読むことで概要がわかる
特に自己啓発本に多いのですが、目次にほとんど概要が書いてあります。
最初から順序立てて読むことを推奨されているものでもない限り、興味がそそられる個所から読んでもまったく問題ありません。
そのように読んでくださいと著者が助言しているものもあるくらいです。
そして、中盤までで知りたかったことが書いてあり、あとは同じことの繰り返しだったりして飽きてくることがあります。
その場合は面白かったところで読むのをやめて、本を寝かせておいても良いと思います。
読書のメリットを理解した上で読む
この本から何を学びたいかをはっきりさせてから読む方法もあります。
特に仕事で読む必要がある場合などです。
集中して読むことで頭にすっと入ってくるようにするためには、何が知りたいかを先にはっきりさせます。
そして、知りたいポイントが書いてある箇所を丁寧に読むことが大切です。
これをはっきりさせることで、雑念がわいてくることを防げます。
ポイントをしっかり押さえ、取扱説明書を読むような感覚(ちゃんと読まないと家具など組み立てられませんよね)で読むことがコツです。
要約サイトを見てポイントをつかむ
本のポイントを、要約サイトでつかむという方法があります。
あくまでも読んだ気になるのではなく、全体の概要を理解するためです。
全体像をざっくりつかんだ状態で読んだ方が読みやすい場合もありますので、利用してみてはいかがでしょうか。
本の要約サービス flier(フライヤー)は有名です
読みやすい態勢がとれるグッズを買おう
読書をする上での悩みの種が、同じ姿勢を取り続けることで肩が凝ったり首が痛くなったりすることです。
読書スタンドや読書用クッション、読書用の椅子など本を読むのに楽な姿勢がとれるグッズは数多く存在します。
ベッドにおける三角形クッションや、ひじ用のクッションなども大変人気です。
自分に合う読書グッズを見つけて快適な読書ライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。
図書館を利用しよう
近所や住んでいる場所に図書館があればぜひ利用してみてください。
読みたい本は予約を事前にしておけば、メールで教えてくれます。
もちろん無料で、貸出期間もだいたい2週間(延長可能)です。
返却期間前に読んでしまおうという気になりますので積読してしまうこともほとんどありません。
つまらないと思えば返却するだけなので買って損した気分にもなりません。
お住いの地域の方なら身分証明書を持参して、窓口で貸出カードを作りたいと言えばその日に利用が可能です。
読書の魅力はリアルな「師」を持たなくても良いこと
哲学書との向き合い方
私は高校生の時にソクラテスの「無知の知」という考えに触れ、衝撃をうけた記憶があります。
高校の授業の記憶などほとんどありませんが、その授業を聞いたとき「!!」となったことを鮮明に覚えてます。
それは、哲学という概念がそれまで無かったのでとても新鮮でした。
そこから哲学に目覚めたりはしなかったのですが、哲学という学問に対して少なくともアレルギーのようなものはありません。
哲学を解説した本はエンタメとして読んだりしています。
仏教の祖であるお釈迦様の言葉で「自らを拠りどころとせよ」というものがあります。
正しい教えを頼りにして自分自身を頼れと弟子たちに死の直前に説いたという一説です。
この正しいのかどうかという判断そのものが問われている時代に、読書はひとつの指針になり得ます。
そして誰にでも拠り所として提供してくれる時空を超えた存在なのです。
自伝や私小説から得られるもの
小説などの物語には必ず登場人物が存在ます。
そしてその登場人物の誰に感情移入するかでその人の普段の考え方や、思考のパターンなどがある程度がわかってしまうのではないでしょうか。
親の立場、子の立場、当事者目線や被害者目線など様々な立場を本の中で疑似体験することができます。
さらに、自伝や私小説は実際に著者が経験した体験記ですのでよりいっそう感情移入できる要素が多いと思います。
また映画や漫画などと違い視覚から入る情報が少ないことも、読書で想像力が養えるといわれる所以です。
心理学や様々な精神世界の本との付き合い方
本ではありませんが、ミュージシャンYO-KINGの「ライセンス・トゥ・精神世界」という曲の冒頭で”精神世界 探求する人 健全な日常 送れる人でなければいけないでもそれ出来ない人 精神生活興味ある場合が多い”
サビの後には”普通の生活 無自覚無意識でやってる人こそすばらしい” と続きます。
まずは衣食住を疎かにせず、日常生活に支障をきたさないことが基本です。
現実的な対処をした上で、目に見えないもののパワーを頂くのは全然ありだと思います。
活字だけが本じゃない
仕事に悩み、活字を追いたくない日々が続いた時によく写真集を本屋で見ていました。
海や山など大自然の写真集は普段特にアウトドアでもないくせに、やたらと癒されました。
理屈に疲れた時は、空の写真や夕焼けの写真など元気な時には見向きもしないような花鳥風月に触れる機会が写真集にはあります。
もちろん実際に山や海などの自然に触れることも大切ですが、それをする余裕がないからこそ書店に行くのです。
読書が苦手なひとはどうすれば良いのか?
活字を見ると眠くなる
スマホや雑誌を見ていても眠くならないのに、読書の時だけなら単純に興味のなさすぎる本を手に取っている可能性が大です。
逆にそんなに眠くなれるなら快眠グッズとして使い、就寝時にほんの数ページでも読む習慣をつけてみてはいかがでしょうか。
そのうち興味が出てきて読むページ数が増えていけばこっちのものです。
集中がどうしても続かない
人は単調なことをしていると雑念がわきやすくなります。
内容ではなく言葉や単語そのものにひっぱられて「あ、そう言えば…」といった具合に脳があさっての方向へ行ってしまうことがあります。
しばらくすれば、また元に戻れますからあまり気にし過ぎないことが大切です。
気にすることで脳はまた新たな考え事を派生させますので、その派生させるのを防ぐ意味合いで、気にし過ぎないということがその最大の方法なのです。
読書におけるマインドフルネス
マインドフルネスのように、雑念がわいても気にし過ぎないということを繰り返していくうちに、気が付いたら読書に集中していた、みたいなことが徐々に起こってきます。
最初は今の悩みや課題がテーマの本を読むようにするのも集中しやすくなるコツですが、集中できないからと言って焦って読まなくても本は逃げていったりはしません。
ぼちぼちで良いか、というマインドで読み進めていけば少しずつ慣れていきます。
そして最後まで読まないとダメという思い込みを捨てることも大切です。
読書本を読んでみる
読書本を読んでみるのも面白いです。
筋金入りの読書家たちが書いた本ばかりではなく、大人になるまで読書なんてしてこなかったという著者の方が書いた読書本があります。
それらの本は、自分の症状にあった内容が必ずあるはずです。
本を読んでいる大人は少ないという事実
文化庁の調査【平成30年度】ではおよそ半数の47.3%の人が1ヶ月に1冊も本を読まないという調査結果が出ています。
しかし60.4%の人は読書量を増やしたいと思ているという結果も出ていることから、何らかの理由で読もうという気持ちははあっても読めていないという人が多いことがわかります。
月に3~4冊読む人で全体の8.6%でかなりの少数派です。
本をたくさん読んでいるということはそれだけで今の時代は特別なことなようです。
別に数を競う競技ではありませんが、読書というのはいつのまにかマイナーな趣味になっていた訳です。
ネットやYouTube動画で簡単に本の内容や要約を知ることができて便利な時代になりましたよね。
岡田斗司夫氏が本の要約動画を見るのと、読書の違いを散歩と筋トレくらい違うと表現されていて面白いなと思いました。
散歩が悪い訳ではなく、脳みそに筋肉が付くか否かの違いだそうです。
なぜ筋肉が必要かという理由は、このテーマと同じくらいの時数が必要なので割愛します。
おわりに
いかがだったでしょうか?読書を習慣化させたいとう大人の方にこそひとつでもそのヒントになればと思います。
読書=勉強という考えを捨て、読書におけるその効果を最大限に引き出せるよなコツを5つお届けしました。
すでにそんな情報知っているよ、という人ほど陥りやすいパラドックスがあります。
それは、読書にかける時間の元を取ろうとする皮算用的な思考です。
読書=勉強という考えが捨てきれないのはそのせいです。
素直な気持ちで効率を無視した読書をしてみるのも新しい発見があって良いものですよ。