50代になって、ふと立ち止まったとき、こう思うことがありました。
「私って、結局何者だったんだろう?」
資格もないし、誇れるような肩書きもない。若い頃のような勢いもない。
生きるために必死だったけれど、自分のためのキャリアってなんだったのか、わからなくなっていました。
いま私は、求人ライターとしてフルリモートで働いています。
家にいながらできる仕事で、自分の時間も大切にできる。
でもここにたどり着くまでには、迷いや不安もたくさんありました。
もくじ
過去の私は、「経歴がバラバラな人」でした。
アパレル販売からスタートし、営業事務、専門店の店長、人材コーディネーター、そして今は在宅で求人原稿を書くライター。
振り返れば、バラバラなようで、どれもそのときの「生活」や「自分なりの精一杯」を形にした結果でした。
でも正直に言うと、ずっと「中途半端なキャリアだな」と感じていたのです。
変わり始めたのは、「何者かになることをやめた」とき
「誰かにすごいと思われたい」
「“プロっぽく”見せなきゃいけない」
そんな思いを手放したとき、自分が今できることを、丁寧にやってみようと思えました。
通勤も制服もなく、パソコンひとつでできる働き方。
そんな自由さに憧れてはいたけれど、最初は「本当に自分にできるのか?」という不安ばかり。
でも実際にやってみると、これまでの経験が驚くほど活かせることに気づいたのです。
私が50代で気づいた「キャリア再設計」のヒント3つ
1. 一貫性よりも“蓄積”を大事にする
バラバラに見えても、「接客力」「文章力」「相手の気持ちをくむ力」などはずっと積み重なっているもの。
2. “今できること”に集中する
足りないことばかりに目がいきがち。でも、今あるスキルを磨くだけでも十分価値になる。
3. 過去の自分を否定しない
どんな働き方も、そのときの自分には必要だったこと。だから、間違いなんてない。
さいごに:50代は、終わりじゃなく「つながる途中」
私たちの世代には、派手な実績よりも「生活と向き合ってきた確かな時間」があります。
それは、ちゃんと誰かの役に立ちます。
「何者でもない私」でも、働き方や生き方は再設計できる。
50代からのフルリモートワークも、決して遅くはありません。
私自身が、そう感じながら今、歩き続けています。
もし、今キャリアに迷っているなら──
まずは過去を否定せず、今日の自分に「おつかれさま」と言ってあげてください。
再設計は、そこからきっと始まります。