もくじ
はじめに
転職活動は、単に仕事を見つけるだけでなく、自分の人生を豊かにするチャンスです。
心理学者マズローの「5段階欲求理論」を使うことで、仕事選びがもっと自分に合ったものになるかもしれません。
ここでは、この理論をもとに転職活動で考えるべきポイントを簡単に説明します。
第1段階:生理的欲求(基本的な生活を支える仕事)
↑上に行くほど稼ぐ過程(プロセス)の中で感じる自己実現にフォーカスする人
↓下に行くほど稼いだお金で何をしたいか、どうしたいのかにフォーカスする人
まずは、生活を安定させるために収入が重要です。
転職先では、給与や福利厚生が十分か確認しましょう。
ポイント
- 給与や昇給の可能性
- 健康や働きやすい環境の整備
第2段階:安全の欲求(将来の安心)
安定して働けるかどうかは、心の平安に大きく影響します。
会社の安定性や将来性をチェックして、不安なく働ける環境を選びましょう。
ポイント
- 会社の財政状況
- 将来のビジョンや成長性
第3段階:社会的欲求(人間関係)
良好な人間関係は、仕事を楽しくし、やる気を保つ上で重要です。
チームワークが良く、人間関係がスムーズな職場を選びましょう。
ポイント
- チームワークやコミュニケーションの質
- 職場の雰囲気
第4段階:承認欲求(評価と成長)
自分が認められる職場で働くことは、自己成長やモチベーションに繋がります。
キャリアアップや専門スキルを磨ける環境が大切です。
ポイント
- 昇進やキャリアアップの機会
- 研修や教育プログラム
第5段階:自己実現欲求(夢の実現)
最終的には、自分のやりたいことを実現できる仕事を選びましょう。
夢や目標をサポートしてくれる職場を見つけることが重要です。
ポイント
- 自分の価値観に合った仕事
- 新しい挑戦や創造性を発揮できる環境
マズローの5段階要求での仕事の選び方
1~5段階すべてを叶えてくれる会社や職業を探すことは至難の業です。
優先順位をつけ、自分の価値観に合った転職先、または仕事を見つけることが現実的です。
マズローの5段階欲求は上に行くほど精神的なもので、下に行くほど物質的という見方をすることが一般的ですが、職業に優劣はないため、この場合、職業に対する個人の仕事観ととらえることができると思います。
1. 生活を支える基本的な仕事
製造業・工場作業員: 基本的な生活を支える収入を得るために選ばれることが多い仕事です。
- 小売業や飲食店スタッフ: 生活の基本ニーズを満たすために働く場として広く見られます。
- 配送・物流スタッフ: 生活費を稼ぐための安定した職種。
これらの職種は、まず生計を立てるための安定した収入を得ることを優先することで、しっかりとした基盤をつくることができ、自分の趣味などにお金や時間を使いやすいのが特徴です。
2. 安定性や長期的なキャリアを重視する仕事
- 公務員: 将来の安定が約束されており、安心して働ける職種。
- 銀行員や保険会社の社員: 安定した雇用と収入が期待できる業界。
- インフラ関連職(電力会社、水道局など): 社会に不可欠で長期的な安定が見込まれる職種。
これらの職種は、長く経済的な安定と安全を求める人に適しています。
3. 人とのつながりやチームワークを重視する仕事
- 営業職: 顧客や同僚とのコミュニケーションが中心で、人間関係を築くことが求められます。
- 教師や教育関連職: 生徒や同僚との交流が多く、社会的なつながりを大切にする仕事。
- 介護職・福祉職: 他者との関わりが深く、人間関係を築くことが求められる職種でエッセンシャルワーカーと呼ばれる職業。
これらの職種は、チームや社会とのつながりを大事にしたい人に向いています。
4. 自分の能力や成果を認められる仕事
- プロジェクトマネージャー: 成果を出し、リーダーシップを発揮することで承認を得られます。
- アートディレクターやクリエイター: 自分の作品やアイデアが評価され、認められる仕事。
- エンジニア・データサイエンティスト: 専門知識やスキルを発揮し、成果を上げることで評価される職種。
これらの職種は、自己評価を高めたい、他者からの承認を得たいと考える人に適しています。
5. 個人的な夢や目標を達成するための仕事
- 起業家・スタートアップ経営者: 自分のアイデアやビジョンを実現し、自由に仕事を創り出すことができる職業。
- 研究者・発明家: 自分の興味や探求心を最大限に活かし、新しいことを追求する職業。
- アーティスト・作家: 創造力や自己表現を通じて自己実現を図る職業。
これらの職種は、自分の能力や夢を最大限に活かしたい人に向いています。
まとめ
マズローの5段階欲求に沿って職種を考えると、初めは生活の安定を重視する職業から始まり、最終的には自己実現を目指す仕事へとキャリアを展開することが良しとされる傾向があります。
しかし、実際の現実社会では、個人的な夢や実現したいことがないという人も大勢います。
もっと別の場所で活かせるスキルが必ずあるはずなのに、間違った欲求の捉え方から職業を選んでしまい、苦しい思いをしている人も少なくありません。
このように、同じ職場での人間関係の不協和音や、転職活動でのミスマッチは、仕事に対する価値観(仕事観)の違いから生まれることが多いのではないでしょうか。
自身の仕事観がどこにあるのか?1度、自分自身に問いただしてみてから、転職活動をしてみてはいかがでしょうか。
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